【この物語のあらすじ】

 

 

 

 

ひょうきんな 男、みよしの物語

 

本日ご紹介いたしますのはこちらの男性、「MIYOSHI(みよし)」です。

彼は地方都市の郊外にある、

小さな町工場の長男として生まれました。

お母さんは小さな頃に死んでしまいました。

なので高校卒業ごろまでお父さんと二人暮らしです。

 

住んでいる広いアパートは貧相な建物でしたが、工場から徒歩数分の近所にあり通勤には便利。

工場の2階は祖父母の住居として使われています。

 

みよしは楽しいことが大好きな男の子。

彼は数々のおもしろ可笑しい行動を起こしてきました。

 

そんなわけでみよしは、友達を笑わせることも誰より得意でした。

人より少し早い思春期をむかえた彼は、中学入学時はしばし姿を潜めていましたが、 再び勢いを取り戻した頃には、明るく面白いことで近所中の評判の男の子でした。

 

そんなわけで彼は、学校中の人気者。

身長が低く、所属している野球部の方針で丸坊主だったため、異性にはあまりモテる方ではありませんでしたが、女の子の友達は多いほうでした。

 

 

 

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世界暦○万△△△△年、地球は消滅した。

 

超合理的な思考能力を備えた人類は、静かに微笑む穏やかな人々がほとんどで、冷静に脳をフル稼働させ○万×千年代には危機を予測する。

そこで約千年の期間、人類絶滅を回避するために人々がとった行動はいくつかの派閥に分かれた。

しかし結局、人の大半は地球と運命を共にしたのだった。

 

 

 

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そんななか、人知れず生き残った人間もいる。

 

彼らはじつに変な方法で死を免れたのだ。

 

たとえば、 外皮を極限まで頑丈に進化させた「虫人間」たち

最先端の人工知能技術でデータと化した「電波人間」

「量子人間」へと己を改造し多世界宇宙を旅する人々

 

など。

 

けれどもここで重要なのは、その様々な方法の中のあるひとつの集団だ。

それがどんな方法なのか、どんな人たちなのかは謎のままなのだが……

 

 

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「ひょんなことから、ひょんな奴らがあらわれた。」

 

その当の奴らを前にして、MIYOSHIはつぶやきました。

それはMIYOSHIが幼稚園、年長組の時の出来事です。

 

奴らは始め、蛍光灯の光を反射するモヤの集合体のような感じでした。

ある部分は白く濁った煙草の煙のように見えました。

またある部分は赤からうすピンクへのグラデーション、右下の方では、モヤの中心に、飴が砕けた小っちゃなカケラのようなものが、チラチラと七色に光っていました。

 

ふと気がつくと、そのモヤは消えていました。

かわりになんとなく、気配みたいなものが感じられるようになりました。

そいつらが、一人じゃないんだとゆうふうにMIYOSHIが思いはじめたのは、気配になってからでした。

 

ベランダの近くに行くと、優しい安心感に包まれるような気分になるのに、すぐ横にあるベッドに座ると、刺すような鋭い視線を感じ、いたたまれなくなるのです。

 

MIYOSHIが好きだったのは、ちょうど部屋の中央あたりの奴でした。

 

そこに立つと、不思議とおかしさがこみ上げてきて笑いだしてしまいます。

こんなのは初めてだなーっと思いました。

多少の変化はありましたが、その状態がしばらく続きました。

暗くなってきたので電気をつけると、そいつらが色で見えるようになっていました。

 

MIYOSHIはなかなか愛着を持っていた、部屋の中央のやつに近づいていきました。

 

「おまえらは何だ。ユーレイみたいなもんか?」

「…まだ生きてる。」

「じゃあ生き霊ってやつか?」

「なんだそれ。」

 

それからはもうなにも答えてくれませんでした。

しばらくするとそいつらはいなくなり、みよしも時が経つにつれ、その出来事が夢なのかなんなのか曖昧になったまま、忘れていきました。

 

みよしは退屈だった高校を中退し、

フリーター生活を数年続けてからバイト先の彼女と結婚をしました。

 

若くしてお父さんになった彼はその後実家の工場を継ぐことにしましたが、 数年後20代半ばで離婚を決断し、新しい事業展開を模索しようと海外生活を数年経験しました。

 

 

みよしに異変が起こったのは、帰国して数年後のことでした。

 

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∞歳で他界。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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