【庭にて】

 

 

 

第零段階

 

昼は愛の庭の幻想の中で、のびのびだらだら。気まぐれに好きなように暮らす。休日と夜は邪魔者として扱われる。

 

 

第一段階

 

愛の庭の幻想が崩壊する。どうせ誰も俺のことはわかってくれない。 FF8のスコールそのもの。皮肉っぽさはFF7クラウドっぽい。 ナイーブはいけない、メンタルもっと図太くなれ!からだも鍛えろ! とスパルタ仕込みの家庭という監獄と家庭よりましな学校と言う監獄QUODに放り込まれ洗脳される。

 

 

第二段階

 

スパルタ教育こそ正義だ教狂信者として、なまじっか課題ができてしまったので優等生として振る舞い、 鬼軍曹・鬼教官として、自分が追い詰められたのと同じように他人を追い詰める。 と同時に、自分もだんだん追い込まれる。現実逃避でその場をしのぐ。 劣等感のあるものに叩かれ、優等生であることへの疑問を抱く。が、ただの反発では勝算がないことが分かり、ここは忍辱して課題を持ち越す。機をうかがうため静観、傍観者の立場をとる。 FF8のキスティスみたい。

 

 

第三段階

 

よりスパルタ度の高い荒れた環境に移る。不良が多いと地元で有名。 そこでも優等生だが、面白くもない、やらなきゃいけない義務をやり、 ポラーノの広場(宮沢賢治)的楽しみを余暇にやる。 ってガス抜きしなきゃやってられない自転車操業の優等生。 単純に反発できる劣等生が見せしめのために罰を受けるのを目撃する中、より模範的優等生度を高めることで過剰適応。 その反動でバレないように悪さする。きびきび鬼軍曹をやっている自分と たらんたらん芸術や娯楽が好きな自分が矛盾し、 そのはけ口を求めそれに依存する。どっぷり依存症状態。

 

 

第四段階

 

急に自由を認められる境遇を勝ち取る。自律を練習する。 過剰適応の優等生をやらなくても、やんちゃが許される。 ところどころ、耐える部分はあったが、 家庭やそれまでの学校の比ではない。 自分で自分の好きなように方法を組み立てつつ、 同時に義務をこなす。一挙両得という楽しく効率的なやり方があることを知る。義務を楽しくすることで、ガス抜きが不要になる。依存が減る。なんて画期的だろう、と。

 

 

第五段階

 

急に規律が厳しい環境に放り込まれる。また他律に逆戻り。 ガス抜きしようにも、「小人閑居して不善為す」発想のマネジメントだから 時間を作れない。午前1時帰宅午前5時起きライフ、3食食べる暇もない。 コンビニのおにぎり1個を便所飯。ビタミン不足を懸念し、野菜ジュース。そして、青汁。緑茶より緑緑して濃い色しているので、 「藻を飲む奴」と噂になる。ガス抜きもできないので、 自分の一貫性をもとうと、規律に自分をますます縛り付ける。不適応状態に陥る、学習された無力感に陥る、どうせできないと劣等生の烙印を自分に押す。劣等生だと思い込んだので行動も劣等生になる。ばれないように悪さしようかとも思うが、気が咎めるのでひたすら耐える。耐えているのに疑いの目を向けられ叩かれるので人間不信に陥る。疲弊し、生きていたくない気がするが、構ってちゃん自殺はしない。どうせ死ぬなら派手に星ごと吹き飛ばしたいなあと思うようになる。アップダウンが激しかったのが、ずーとダウンのターンに。(早く楽になりたい、消えたいと思うようになる) やがて、自己矛盾が爆発し、病む。出勤前に玄関で倒れる。 流行りの精神の病(自閉系)と医者に診断される。(やっと楽になったとほっとする) 「人間失格」の烙印を押された気になる。カスがよりちょっとましなカスになったところで何になる!と思っていたところだったので、ちょうどよかった、せいせいした。と思う反面、これ、ただのサボりじゃないのかと気が咎める。

 

 

第六段階

 

ナイーブで何が悪い!と開き直り、居直る。 俺は俺の道をゆく、まだ描けてないけど!と決意する。 が、自己矛盾を感じる。それまで自分だと思っていたものが、 実は操られていただけなのか?鬼軍曹ライフの価値観が倒錯する。 ・・・FF7のクラウドやFF6のティナなのか。 まるで鏡のような人間に会う。自我崩壊。自己が砕け散る。中身は空。 いたたまれなくなってそれまでいた場所から離脱、関係を断ち切って。 こっちにおいでという合図を受け取り保護される。 って、トランスして飛んだティナみたいだな。

 

 

第七段階

 

ひたすら呻く、FF7の魔晄中毒のクラウド。車椅子に座ったまま 百億の 鏡のかけら 小さな灯火 とらわれた 天使の歌声 ゼノギアス・・・ って、ゼノギアスはやっていないが。 自己再構築。記憶の断片を探す、まさしくツバサクロニクルを地で行く。 自己特性の活用法についてひたすら考える。ウェブと本と人体実験。 どういう成育歴で、それがどう脳の癖になっているのかを考え始める。

 

 

第八段階

 

心理記述が苦手なためダーク小説を用い、自分の実体験と重ねて読み解く。エクソダス、絵糞出す。毒を吐き出す。日記や呟きや絵など。 毒を吐くうちに、涙し軽くなる。カタルシス。だんだん自他境界がなくなる。

 

 

第九段階

 

自分の苦しい根源を探る。仮説を立てては壊して新しいのを立ててを繰り返す。実際に実験して、失敗しつつも何が問題かを掴み取っていく。 問題を見つける。どうしたら人間を信じられるのか、どういう人が信じられて、どういう人が信じられないかの判別方法。そして、答えを探す。分析と連結の思考法。

 

 

第十段階

 

それらしい答えを見つける。折しも身の回りで予期していた問題勃発、ケツに火がつく。兆しを感じて、問題と答えを人に問う。真面目に問うても、ちゃかされるようだから、本気の冗談として道化師・吟遊詩人・踊り子になる。本気の冗談を本気にして行動したら一緒に戦う仲間とすることにする。FF5のジョブっぽい。

 

 

 

これが、本音と建前の矛盾でもう無理、

天真爛漫に無邪気に生きたいナイーブな人間の 生きる技法に至るまでに来た道。

 

 

 

 

 

 

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■この物語のあらすじ

■かべおとこ

■自由人

■とり

■女の人たち

■あおさん

■庭にて

■岡村さん

■闘技場

■バンド

 

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