【ヒヤシンス】

 

 

 

ジンチョウゲは友達で、

マンジュシャゲはおませさん。

 

そこに割り込む、 私、 ヒヤシンス。

 

あの夏の日、

そう、とても暑い日。

 

 

ジンチョウゲの肌の白さに目がくらんだマンジュシャゲ。

 

あかあか、うっそう、マンジュシャゲ。

 

そんなウソでしょ、ジンチョウゲ。

 

裏切り、薄ら桃色、潔白引き裂く、まさかの淫蕩、ジンチョウゲ。

 

 

 

知った、私は ヒヤシンス。

 

 

青ざめ、みるだけ、傍観者。

 

 

 

だから、ひっそりヒヤシンス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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