【居酒屋】
ある日わたしに、神様が魔法をかけてくれました。
そしてわたしは、
はるか昔にわたしたちを生み出した生命体の、
わたしたちの遠い遠いご先祖様の喜びを
ありありと体験させてくれたのです。
…
シャキ!シャキ!!
シャッキリと水が滴っている、赤、青、緑の野菜。
とれたての太陽の味。まずは何もつけずに。
口の中から爪の先までぶわっっとパワーがみなぎり、一気に目が覚める。
アクセントに混ぜ込まれてある、生肉のたたきが一緒に口に入ると、
それぞれの素材が肉汁によって一体となり、ハーモニーをかもしだした。
はぁはぁはぁ。
直感にしたがって、赤のソースをからめてみる。
うん!
うん!うん!!
音色ががらっと変わった。
ネオン輝く夜の海の中を漂う。
ゆらゆら~~
次は真ん中の円柱形の、、これは天ぷらなのだろうか?
衣のような薄白いものが表面を覆っている。
ナイフを大胆に入れてみると、
サクッ!!
じゅわわーー!!!
中からすごい量の白いゆげと、素材そのもののもつ水分が溢れ出してきた。
あわてて口に運ぶ。
あふふっあふっっ!!!
あつい!!!
サクッ!!
じゅわわわーーーー!!!
さくさくの衣は、油を使ってないようで、カラッとしてるのにさっぱりとしている。
なるほど、海草の粉末を混ぜてあるのね。
中の素材はとゆうと、ジューシーかつふわっふわで、
旨みのかたまりのようだ。
それがあつあつのうちに胃に入る。
あー
ほっこり。
ほほが桃色に染まっていき、
無意識のうちにじんわりと笑顔がしみだしてくる。
はぁはぁはぁ。
たまんないわ。
えっと、次は濃紺のソースをからめてみるか。
ぬとぬとと、、、
パクッ!!!
んんんん!!!???
旨みのかたまりだった物体が、
突然とろんとしたデザートの趣に。
でも甘ったるいとゆうわけではない。
なんとゆうか、、、こうばしい。
これは楽しいわ!!
気分が高揚してきた。
うふふ
さあさあ!!
このプレート最後の一品に目をやる。
?
これは、何のヘンテツもない
たけのこ??
つづく
…… Supendoさんの語り /// リンク↓/// ……
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